— 御社の事業内容について教えて下さい
当社では、以下の主要な事業を展開しています。
・仮設排水処理設備のレンタルおよび設置・撤去工事、運営管理業務
・排水・廃水処理設備・装置のオーダー設計および製造
・水処理剤、重金属吸着剤、不溶化剤の製造販売
・汚染土壌・地下水の浄化
工事現場や製造業現場では、様々な排水・廃水が発生します。これらは土壌や水の汚染を引き起こし、環境リスクを増大させる可能性があります。私たちは、適切な環境技術を提案することで、お客様の環境リスクを管理し、社会的責任(CSR)を果たすお手伝いをしたいと考えています。また、環境法規制の遵守と地域社会との良好な関係維持にも努めています。
私たちは、お客様のビジネスが安心して運営されることを支援したいと考えています。


— 他社との差別化、御社の強みはありますか?
私たちの会社は、土壌・地質・地下水・排水と多岐にわたる専門性を持ち、フットワークの軽さと、チャレンジ精神が強みです。
緊急対応が必要な場合は、全国どこでも迅速に現場に駆けつけます。
また、小規模な排水処理の問題を抱えるお客様には、その規模に合った装置・設備を提案します。丁度良い装置・設備が無ければオーダー設計や製造も行います。
処理が困難な水に直面した場合には お客様からサンプルを受け取り、解決策を見つけるまで自社で試験を繰り返します。
地下水汚染などの機構解明と対応が難しい場合でも、原因を調査し、根本的な解決策を提案します。
お客様にとって気軽に相談できる環境エンジニアリング・パートナーとなることを目指しています。
— 環境問題に取り組むようになったキッカケは?
私は、子供の頃、近所の川によく遊びに行ってました。その川は、コンクリートの三面張りの川で、ゴミが捨てられ、生活排水が流入し、洗剤やドブの臭いのする川でした。それが日常の風景でした。
ある時、父親から「あの川は昔は水量が多くとてもキレイな川で、泳いで遊んでいたよ」と聞きました。汚れているのが普通だと思っていた川が、実は自然豊かでキレイな川だったと知り、ショックを受けました。
いつか、父親が話していた泳げるような川に戻したいと思うようになりました。
このことが環境問題に取り組むキッカケとなり、今でもその想いは変わらず持ち続けています。


— この仕事のやりがいや面白さを教えて下さい。
どの現場も条件が違い、同じ水というのは1つとしてありません。
頭と体をフルに使い 新たな課題、浄化に取り組める事が面白さの一つです。どんな水でもきれいになった時の達成感は毎回感じます。
何度やっても飽きませんね。
― 今後のビジョンについて教えて下さい
私たちのビジョンは「健全な土壌と水循環で美しい自然を次世代に伝える」ことです。
具体的にはいつかこれまで培ってきた技術と経験で「グリーンインフラ*1」を軸としたまちづくりに取り組みたいと考えています。
現在の弊社の事業からは少し離れている印象を受けるかもしれませんが、環境問題に取り組み、持続的な社会の実現に向た挑戦を続けてゆきます。
*1現在の都市の構造はコンクリート・アスファルトや上下水道によって自然と人の居住空間を切り離し、それにより安全・衛生を確保しているがその反面、ヒートアイランド現象・豪雨災害・エアコンなどによるエネルギーの大量消費を引き起こす原因にもなってる問題を抱えています。
近年このような都市の構造を見直し、自然と人の居住空間が融合し、安全・衛生・住みやすさ・持続可能性の取り組みをもたせたの都市づくりのインフラをグリーンインフラと言います。


株式会社水循環エンジニアリング
代表取締役 武島 俊達
沖縄県宜野湾市生まれ
2001 茨城大学教育学部総合教育課程環境教育コース卒業
2001 株式会社アステック入社/茨城大学大学院入学
2003 茨城大学大学院理工学研究科博士前期課程修了
2009 株式会社アステック東京 分社化に伴う入社
2015 株式会社水循環エンジニアリング設立
研究歴
・千葉県佐原市における第四系の地質調査(卒業論文)
・火山灰土における重金属吸着特性の研究(修士論文)
・第14回環境地質学シンポジウム(2004)「重金属汚染土の湿式分級実験方法と重金属濃集について」(武島俊達、和田信彦)
・第16回環境地質学シンポジウム(2006)「天然鉱物系複合資材の重金属吸着特性」(武島俊達、大島健太、和田信彦)
・第17回土壌環境センター研究集会(2011)「溶媒洗浄工法の適用性試験 ―ふっ素汚染土壌に対する検討―」(武島俊達、岡見智章、岡野英樹、森本辰雄、和田信一郎*1)
*1 九州大学大学院農学研究科
・第21回環境地質学シンポジウム(2012)「天然ゼオライトのセシウム吸着現象に関する考察と利用方法についての提言」(武島俊達、森本辰雄、川村真由子、武田都、村井貞人*1)
*1 株式会社間組
・第18回土壌環境センター研究集会(2012)「天然ゼオライトのセシウム吸着現象に関する考察と利用方法についての提言」(武島俊達、森本辰雄、川村真由子、武田都、村井貞人*1)
*1 株式会社間組
・日本原子力学会和文論文誌(2012)「湿式分級洗浄および天然鉱物等による農地土壌等に含まれる放射性セシウム除去方法の実践的検討」(伊藤健一*1、宮原英隆*2、氏家亨*3、武島俊達、横山信吾*4、中田弘太郎*4、永野哲志*5、佐藤努*6、八田珠 郎*7、山田裕久*2)
*1 宮崎大学国際連携センター地盤環境保全研究部門
*2 (独)物質・材料研究機構環境・エネルギー材料部門環境再生材料ユニット
*3 国土防災技術(株)技術本部試験研究所
*4 (財)電力中央研究所地球工学研究所バックエンド研究センター
*5 (独)日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門
*6 北海道大学大学院工学研究科環境循環システム専攻資源循環工学講座
*7 (独)国際農林水産業研究センター生産環境部